「サブカル・ニッポンの新自由主義」読んだ

mixiレビューで書いてみたんだけど、こっちにも転載してみる。

サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書 747)

Lifeパーソナリティのあの人の本。ひさしぶりに出たね。

「お前達が持っているものは本来ならば自分たちのところにあるべきものだ。だから、それをよこせ」というロジックを元にした既得権批判。
財産を持っていることで評価される古いルールと、その人の能力で評価される新しいルール。
既得権を批判することで古いルールを破壊することに加担したとしても、新しいルールで勝者になれるとは限らないじゃない?

もう一歩先に行くにはどうしたらいいんだろう?というようなお話。だと思った。
別に答えが出ているわけじゃないけど、それはいいんじゃないかなあ。

あと、アメリカの保守ってのが日本で言う保守と全然色合いの違うものだ、ということなどなど、いろいろ勉強になったけど、流し読みだとちょっと難しかったなあ。ちゃんと理解出来てるの?って言われると、できてません、って答えるしかないけど、面白いと思う。読めば良いと思う。