(株)貧困大国アメリカ
アメリカに興味が無くなったのってこういうことだなあ、と思いながら読んでいたのだけれど、いくつか面白い話があった。
ひとつは「地産地消が望み」と言う話。サンフランシスコのファーマーズマーケットなんかはまさにそうだった。「スケールすることで効率を上げる」とは逆の方向なのでその仕組みを回せるのはある程度の収入が有る人達に限るのかもしれない。けれどそれは都市での話。生産地と消費する都市が近くなればその状況は変わるのかもしれない。
もうひとつは、不良債権を安く買い取って、取り立てる代わりに帳消しにする動きの話。ネグリの「叛逆」に「債務者たちが債務を支払わないという信念と勇気を手に入れるかもしれない」と書かれていた。「そんなことは(合法的には)無理だろう」と思っていたが、債務もまた商品になっている今ならできるんだなこれが。面白い。
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