2007/11/17 版画購入

朝は二度寝して、とは言っても二日酔いではない、昼から清澄白河のギャラリーが集まってる倉庫風ビルまで行ってきた。

KIDO Pressでやっている宮嶋葉一展が今日のお目当てだけど、エレベーターがややこしいので7階の小山登美夫ギャラリーから見る。

1本の丸太から荒っぽく削り出した人物像と、ペインティングの様に見える彩色されたレリーフの様な彫刻。油絵だと、絵の具が盛り上がって微妙なテクスチャーが出てくるけれど、この人の作品は木の板を彫って、その上から彩色している。が、凹んでいる箇所が彩色によって浮かび上がってみえるから不思議。近くに寄ってよく見ないと、木の板に描いた油絵に見えてしまう、そんな作品。よかったなーとても大きかったけど。

そして、6階へ。KIDO Pressは初めて入る。
同じ鳥肉の作品がサイズ違いで2点あり、よく見ると線の太さや傾きが違っている。画廊の方に聞くと、同じモチーフを毎回描いているけど、少しずつ変えていっている、とのこと。「あの作品は以前『おでん』というタイトルで描いていたモチーフだけど今回のタイトルは『石灯籠』なんですよ。ほら、下のところのラインが変わっているでしょう?」と言われ「ああ、この作品見た事あるけど、なんかタイトルが違うような気がする」って違和感が溶けた。(「おでん」は表参道のvoid+で見ている)
けど、雰囲気はこわれていないから、並べて見ないと違ってるって気がつきにくいんじゃないかなー。モチーフ、と言うか、記号に近い存在だから、メディアが変わっても宮嶋さんの作品の存在感はしっかり保存されている。

件の「鳥肉」はDJ Brand展と相模大野で見ていて、とても気に入っていた作品。彼の、シンプルだけど見方によっていろいろに見えてくる奥深さの典型だと思う。それが、お手頃な値段で買えるのだから(銅版だけど)、と思い切って購入。額装は最近親がお世話になっている額縁屋さんで頼むため、無しで。

とても嬉しくて、早く額装おわらないかな、と待ち遠しい。


今回、そのビルのトイレに入ったらウォーホルの便器の作品と同じような小便器が現役で、おおおお!って思った。勢い余ってトイレの写真撮ってしまった。
2007/11/25 追記 ウォーホルじゃねえや。デュシャンだ。。。ああ、お恥ずかしい。